みなさん、こんにちは!
今回は3次元測量事業の実施事例についてご紹介します。
…とその前に
なぜ私が3次元測量を積極的に行っているかというと、土地・不動産調査業界に広がる技術革新の波に前乗りするためです。この業界のファーストペンギンになるべく、最新技術はどんなことにもトライの精神で取り組んでいます。…カッコイイことを言いましたが、新技術ってやっぱりワクワクするんですよね!
それでは本題です。
近年の測量技術は歴史的文化財や史跡の保護にも転用できるんです。弊社が取り組んだ第1号が2020年春に実施した「みやじまの宿・岩惣」の3次元保存。
まずは、百聞は一見にしかず。3次元データをご覧ください。
以下のURLから3次元点群データをWEB上で表示しています。大きさや角度を変えてみたり、計測したりできます。※推奨ブラウザはChrome・エッジです。
上記URLで表示できない方はYouTubeから動画をご覧ください。
無数の点(球体)によって建物が表現されているのが分かりましたか?※YouTubeは00:25あたりの建物が映し出されるシーンからが分かりやすいです。こちらは以前ご紹介しました「3Dレーザースキャナー」と「ドローン」の測量を組み合わせて作成した点群データの動画です。
一般的にあるVR映像と違い、点群データでは扉や襖の寸法、地表から軒までの距離、部屋の畳数など、あらゆる場所の距離や長さ、奥行きを正確に計測することが可能です。
建物周辺、建物内部から観測した3次元点群データの収集。左が写真で右が点群データです。見比べてみてください。点群でも細部まで正確に再現できています。
上空の3次元点群データ、オルソ画像(※)、建物上空の動画撮影。(※)空中写真を位置ズレや歪みのないように変換した写真のこと
建物の空間環境が伝わりやすい360°カメラで撮影し、デジタルフロアマップ作成。
↓フロアマップVR体験↓
内外観の点群データでは表現しきれない細部の状態や材質などを撮影。
このように歴史的に価値のある建物には、建築当時に流行した技法や材料が使われていることが多いため、3D、動画、写真でデータを残すことで建物の保存・維持・改修に大いに役立ちます。
ちなみに、こちらの事業は3名で2日間という短工期で実施。従来であれば、ベテラン測量士2名で14日間は掛かる事業内容ですが、最新技術を活用することでスピードが格段に上がり、人件費と時間のコストカットも実証できました。
三次元保存の活用の幅は広い。例えば、宮司が亡くなり、管理できなくなった神社をやむを得ず取り壊さないといけなくなった際、神社をデジタルデータとして残す事例もあります。
ほかに、映画のロケセットやマンションの改修、災害現場の調査、観光業のバーチャルツアーに取り入れるなど、活用の機会はどんどん広がっています。こうした技術の可能性に私の夢がどんどん膨らんでいきます。
さて、今後どんな取り組みをしていこうか。そうだ!自分の顔でもスキャニングしてみよう(笑)
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